法改正で名前のよみ方に制限が加わる!?約9割が賛成
個性的でオリジナリティある名前を付けたいと考える人には、大きな影響をもたらしかねない今回の改正法。賛否について尋ねたところ、「強く賛成」「どちらかといえば賛成」を合わせて、85.93%の人が賛成の意向を示しました。
・よみやすく、書きやすく、変換しやすいという点で良いと思う。
・ある程度の自由は確保されていると思うので、制限されても問題ない。
・自分が珍しいよみ方をする名前で苦労したので、フリガナの規律は子どものためになると思う。
一方で「強く反対」「どちらかといえば反対」と回答した人は、約14%。
・親が付けたいと思う名前が付けられない可能性があるから。
・そのよみ方になる深い意味や思いがあるかもしれないから。
・今までの子どもには名付けられた点で不公平になり、よくないと思う。
・少し寂しく感じる。なぜ多様性を尊重される今になって法改正の必要があるのか疑問。
社会全体としての「ルール」は必要としつつも、個人の表現の自由や多様性を「否定したくない」とする意見が存在することがアンケート結果から見えてきました。
多様性の尊重とルール整備の両立はできるのか…見えてきた課題とは?
戸籍法改正には多くの賛同が集まる一方で、これから生まれてくる子どもやその保護者にとってより良い制度にしていくためには、いくつかの課題も残されています。
今回のアンケートでも、以下のような声が寄せられました。
「どの程度がフリガナとして認められるのか、判断が付けづらくわかりにくい。付けたい名前があっても引っかかりそうなら、出生届けに記入する前に一度役所に確認する必要がありそうだと思った」
「出生届を提出したその場で『よみ方が認められない』と言われた場合、混乱を招くことが予想される。事前に相談できる仕組みや再検討できる追加期間などが、どのように整備されているかが気になるところ」
「良い制限かなと思うけれど、画数などを加味した結果適した漢字が見つからないとこともあるのではないでしょうか。理由込みでOKになるなど、一部ゆるくしてほしいなと思う」
これらの意見からは 、保護者が戸惑わずに届け出ができる仕組みづくりが急務であることが読み取れます。
「わが子に最高の名前を贈りたい」という願いはすべての保護者に共通する想いです。一方で、響きや姓名判断を重視する人にとっては、フリガナがネックとなり希望する名前が付けられない可能性もあります。
今回の改正は一見、制度の整備として合理的に映りますが、名付けの自由と社会的ルールのバランスが、あらためて問われているように感じられます。「よみやすさによる利便性」と「名前に込めた想い」をどのように両立させるか——。想いと利便性が共生する名付け文化が根付くことを期待したいですね。
■調査概要調査
調査タイトル:「子どもの名前」に関するアンケート
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:5月14日(水)〜5月21日(水)
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用した方
調査条件:1人以上お子様がいらっしゃる方 683人